防犯カメラの給電方式
防犯カメラはDC12 V等での給電も可能ですが、
ケーブルを伝送ケーブル1本で映像と給電を同時に行う技術が確立されており、
配線が難しい環境で利用されています。
映像と給電をケーブル1本で
防犯カメラ設置時に必要となるケーブルですが、映像伝送用のケーブルに加え、電力の供給用に電源ケーブルが必要となります。しかし特に屋外に設置する場合などは伝送ケーブルと
電源ケーブルの2本を用意することが、物理的なスペースやコストの問題などで思わぬ障害となることがあります。
これを解決するため、映像伝送ケーブル1本に電源供給を持たせる技術が企画されました。
ネットワークカメラではIP電話など他のIP機器でも同様の要望があっため、2003年にI米国電気電子学会によりEEE802.3afの規格が制定され、アナログカメラでも2014年頃よりPoC規格
が策定され同軸ケーブルを使用した電源供給が実用化されました。
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PoE(Power over Ethernet)
ネットワークカメラ用ワンケーブルPoEとは、LANケーブルを使ってデータと電力供給を同時に行う技術です。電力供給能力の違いによってPoE(IEEE802.3af)、PoE+(IEEE802.3af)、PoE++ Type 3(IEEE802.3af)、PoE++ Type 4(IEEE802.3af)の4種類あり、最大電力供給能力はPoEが15.4W、PoE+が30W、PoE++Type 3が60W、PoE++Type 4が100Wとなっています。
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PoC(Power over Coaxial)
アナログカメラ用ワンケーブルPoCとは、同軸ケーブルで映像と電源を供給する技術です。
電力供給能力の違いでPoC.afとPoC.atの2種類あり、最大電力供給能力はPoC.afが15.4W、PoC.atが30Wとなっています。