過酷な環境に負けないカメラ

特に屋外に設置される防犯カメラは、寒暖や雨風など厳しい条件下でも
24時間安定して動作する必要があるため、様々な耐性を持たせた機種が用意されています。

屋外防犯カメラに求められる耐性

屋外防犯カメラに求められる耐性には、おもに以下のものがあります。

1.防水・防塵性能(IP規格)
2. 耐衝撃性(IK規格)
3. 耐寒・耐熱性能
4. 雷・サージ保護

防水・防塵性能(IP規格)

IEC(国際電気標準会議)により策定された機器について防塵・防水性を等級です。
「IP67」の場合、防塵が6等級「粉塵の侵入が完全に防護されている 」・防水が7等級「一定の時間・水圧のもとで水中に没しても内部に水が侵入しない」であることを示します。

防塵等級

0:保護なし
1:直径50mm以上の固形物体が内部に侵入しない
2:直径12mm以上の固形物体が内部に侵入しない
3:直径2.5mm以上の工具先端や固形物体が内部に侵入しない
4:直径1.0mm以上のワイヤーや固形物体が内部に侵入しない
5:機器の正常な作動に支障をきたしたり、安全を損なう程の料の粉塵が内部に侵入しない
6:粉塵の侵入が完全に防護されている

防水等級

0:保護なし
1:垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響が起こらない
2:垂直から15度以内の傾きから落ちてくる水滴によって有害な影響が起こらない
3:垂直から60度以内の傾きから落ちてくる水滴によって有害な影響が起こらない
4:いかなる方向からの飛沫であっても有害な影響を受けない
5:いかなる方向からの噴流水であっても有害な影響を受けない
6:一定の時間・水圧のもとで水中に没しても内部に水が侵入しない
7:一定の時間・水圧のもとで水中に没しても内部に水が侵入しない
8:7等級より厳しい条件のもとで水中に没しても内部に水が侵入しない

耐衝撃保護等級(IK規格)

破壊などを防ぐため、ハンマーなどの外部からの強い衝撃に耐える能力

IK00:保護なし
IK01:0.14J:
IK02:0.20J:10cmの高さからの200gの衝撃
IK03:0.35J:17.5cmの高さからの200gの衝撃
IK04:0.50J:25cmの高さからの200gの衝撃
IK05:0.70J:35cmの高さからの200gの衝撃
IK06:1.00J:20cmの高さからの500gの衝撃
IK07:2.00J:40cmの高さからの500gの衝撃
IK08:5.00J:29.5cmの高さからの1.7kgの衝撃
IK09:10.00J:20cmの高さからの5kgの衝撃
IK10:20.00J:40cmの高さからの5kgの衝撃

雷・サージ保護

防犯カメラによっては、落雷によるサージ電流からカメラを保護するためサージプロテクターや絶縁回路を搭載した機種があります。
さらにTVS 4000VまたはTVS 6000V素子を搭載した機種は、それぞれの電圧に対応した保護回路を持ちます。

TVS 4000V:最大クランプ電圧4000V程度のサージ耐性
TVS 6000V:最大クランプ電圧6000V程度のサージ耐性